CureApp HT

高血圧治療補助アプリCureApp HT CureApp HT

CureApp HTとは?

当院では、保険診療で行う新しい高血圧治療として、高血圧治療補助アプリ「CureApp HT(キュアアップ・エイチティー)」を導入しています。
CureApp HTは、医師と一緒にスマートフォンを使いながら、約6か月間かけて生活習慣の改善に取り組む治療方法です。「生活習慣を見直しましょう」と言われても、「何を」、「どの程度」、「どう続ければよいのか」分からない方をサポートするために開発されました。
日本では高血圧の方は非常に多く、男性では30代で約5人に1人、40代では約3人に1人が高血圧といわれています。また女性でも、50代以降から増加し、60代では半数以上を占めます。
CureApp HTでは、日々の血圧や生活習慣をアプリに記録し、その内容を医師も確認しながら一緒に治療を進めていきます。臨床試験では、生活習慣の改善に取り組むことで、血圧が下がる効果が確認されています。
従来の「薬による治療」だけでなく、診察室の外での血圧や生活習慣の変化を把握し、それを診療に活かせる点がCureApp HTの大きな特徴です。

国に承認され、保険適用で使える治療アプリです

CureApp HTは、臨床試験によって血圧を下げる効果と安全性が確認されており、2022年に国(厚生労働省)の承認を受け、保険診療として使用できるようになりました。一般的な健康管理アプリとは異なり、医師が診察のうえで処方する「医療としてのアプリ」です。

診療外での生活習慣の変化を生活習慣の変化を把握できる

高血圧治療の目標と治療方法

CureApp HTは、高血圧治療全体の中で「生活習慣の改善」を支援する治療法です。
まずは、高血圧治療における目標と基本的な考え方をご説明します。

成人の降圧目標値

診察室血圧
130/80mmHg未満
家庭血圧
125/75mmHg未満

降圧治療の方法(保険適用)

生活習慣の
改善
(非薬物療法)
医師などから生活指導
全ての方に
スマートフォンを使った生活指導
正しい生活習慣を
定着させたい方に
全ての方に
正しい生活習慣を
定着させたい方に
薬物療法
作用機序の異なる主要降圧薬5種類
生活習慣の改善のみで
降圧目標に達しない方に

CureApp HTの特徴

世界初の「保険適用」
高血圧治療補助アプリ

薬と同じように臨床試験を経て、血圧が下がる効果が確認された治療用アプリです。当院では、循環器専門医の診察のもと、適応を判断したうえで処方を行っています。

生活習慣改善を「知って終わり」
にしない治療プログラム

高血圧治療ガイドラインに基づき、食事・運動・睡眠・ストレス管理などの生活習慣改善を、段階的に学び、実践し、習慣化するためのプログラムです。臨床試験では、アプリを用いて生活習慣の改善に継続して取り組むことで、血圧低下につながることが確認されています。

血圧のデータを医師と共有し、
診療に活かします

患者さまが記録した家庭血圧や生活習慣のデータを、医師が診察時に確認することができます。臨床試験においても、家庭血圧や24時間血圧測定を用いて効果が評価されており、診察室だけでは分からない日常の血圧変化を、治療に反映できることが特徴です。
薬と同じように臨床試験を経て血圧が下がる効果が確認された治療用アプリです。当院では、循環器専門医の診察のもと、適応を判断したうえで処方を行っています。

CureApp HTの対象となる方

CureApp HTは、医師が「高血圧症」と診断した方が対象となる保険適用の治療です。
以下のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。

  • 薬だけに頼らない高血圧治療を考えている方

  • 健康診断などで血圧が高いと指摘された方

  • 医師から生活習慣の改善が必要と言われた方

  • 何から生活改善を始めればよいか分からない方

  • 食事や運動などを一人で続けるのが難しいと感じている方

  • 家庭血圧を測っているが、診療に十分活かせていない方

  • 仕事や家事が忙しく、無理なく治療を続けたい方

  • 将来の心臓病や脳卒中のリスクを減らしたい方

CureApp HTを使った治療の流れ

CureApp HTは、医師が処方したあと、スマートフォンアプリで約6か月間を通して「知る → 試す → 続ける」という流れで高血圧治療に取り組みます。治療プログラムに取り組むことで、生活習慣の改善と血圧コントロールを目指す治療方法です。
以下の手順に沿って、日常の取り組みと診療を連動させて進めていきます。

アプリ画面

アプリのインストールと初期設定

治療開始前に、医療機関から発行された処方コードでApp StoreまたはGoogle PlayからCureApp HTをインストールします。アプリを起動したら、性別・生年月日・身長・体重などの基本情報と、治療開始時の血圧値などを入力して初期設定を行います。

ステップ1高血圧に関する知識の習得(開始〜約1ヶ月目)
対話やクイズで学習

最初のステップでは、アプリ内で高血圧治療に必要な基礎知識を学びます。
これは、生活習慣改善の基本を理解するための重要な段階であり、日々の行動を改善するための準備になります。

学習内容の例
  • 高血圧とはどんな病気か
  • 血圧は「いつ・どうやって」測るのが正しいのか
  • 食事(塩分)や運動、睡眠が血圧に与える影響
  • 血圧が高い状態を放置すると、将来どんな病気につながるのか
ステップ2行動の実践(約1〜2ヶ月目)
あなたにあった行動をおすすめ

ステップ1で習得した知識をもとに、食事や運動、睡眠などの生活習慣改善の行動目標が提示されます。患者さんは、これらの行動を実生活で実践し、アプリ内で取り組み状況を記録していきます。

学習内容の例
  • 塩分の多い食品を控える
  • 夕食を少し早めにとる
  • エレベーターではなく階段を使う
  • 1日20分程度の軽い運動を取り入れる
  • 寝る前のスマートフォンの使用を控える
ステップ3行動の習慣化(約3〜6ヶ月目)
習慣化をサポート

ステップ2で実践した行動の中から効果的なものを継続して習慣化し、血圧目標の達成を目指します。生活習慣の改善が日常の一部になっていくよう、段階的にサポートが継続されます。

日々の血圧測定と記録

患者さんは、毎朝・毎晩などルールに沿って家庭血圧を測定し、アプリにデータを入力します。血圧値や体調、日々の取り組みを記録することで、日常の変化を可視化できます。

医師との連携・診療

日々の記録はアプリを通じて医師側でも確認され、定期的な診察時に診療に活かされます。医師は患者さんの記録をもとにコメントや次の取り組み目標を提示するなど、診察室の外での取り組みを治療に反映していきます。

プログラム修了後について

6か月のプログラム終了後も、血圧記録などは別のアプリへ引き継いで継続することができます。

※こちらは医療機関での治療ではありません。

費用について(保険診療)

CureApp HTによる治療は、保険診療で行います。
治療プログラムは原則6か月間となり、その期間中、毎月費用がかかります。

費用の目安(3割負担の場合)

期間
費用
1か月目
2,520円
2〜6か月目
2,370円/月

※上記は自己負担3割の場合の目安金額です。

※診察料・検査料・処方料など、通常の外来診療でかかる費用は別途必要となります。

※自己負担割合(1割・2割など)により、金額は異なります。

よくあるご質問(Q&A)

毎日必ずアプリに入力しないといけませんか?
毎日完璧に入力する必要はありませんが、アプリでは血圧測定の実施率70%以上が推奨されています。目安として、1週間のうち5日程度は測定・入力いただけると、より効果的に治療を進めることができます。入力が難しい日があっても治療が中断されることはありませんので、ご安心ください。
薬を飲みながらでもCureApp HTは使えますか?
はい、お薬による治療と併用することが可能です。
血圧の状態や治療方針に応じて、医師が総合的に判断します。
生活習慣の改善は、薬治療を行う場合でも高血圧治療の基本となります。
スマートフォンがあまり得意でなくても使えますか?
基本的な操作ができればご利用いただけます。
操作はシンプルに設計されており、診察時にも必要に応じてご説明いたします。
ご不安な場合は、事前に医師やスタッフへご相談ください。
CureApp HTだけで高血圧は治りますか?
CureApp HTは、高血圧治療を補助するためのアプリです。
すべての方が薬を使わずに治療できるわけではありません。
血圧の程度やリスクに応じて、薬物療法を含めた治療を行う場合もあります。
6か月のプログラムが終わった後はどうなりますか?
6か月の治療プログラム終了後も、血圧記録などは別のアプリに引き継いで継続することができます。
※プログラム修了後は、医療機関での治療ではありません。

当院でのCureApp HTの考え方

南円山みんなの内科ハートクリニックでは、心臓リハビリテーションを通じて、運動療法や生活指導、再発予防などを含めた包括的な治療に取り組んできました。その中でも、管理栄養士による栄養指導やフィットネスを活用した運動など、日常生活における生活習慣の改善を、治療につなげていくことを大切にしています。

高血圧治療においても、薬による治療だけでなく、日常生活の中での行動や習慣を見直すことが、将来の心臓病や脳卒中の予防につながると考えています。

CureApp HTは、診察室の外での生活習慣や血圧の変化を可視化し、医師と共有しながら治療に反映できる点が特徴です。 これは、心臓リハビリテーションで重視している「日常生活に根ざした継続的な支援」という考え方とも通じるものがあります。

当院では、循環器専門医が血圧の状態や生活背景を総合的に判断し、必要に応じて薬物療法や心臓リハビリテーションとも組み合わせながら、一人ひとりに合った高血圧治療を行っています。

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