MEDICAL COLUMN

医療コラム

2026.04.10

循環器内科とは?内科との違いや受診すべき症状についてわかりやすく解説

こんにちは。札幌市中央区の循環器内科「南円山みんなの内科ハートクリニック」院長の小浪佑太です。当院は内科と循環器内科の両方に対応しており、風邪や生活習慣病などの一般的な内科の症状から、心臓や血管に関する専門的な診療まで、ひとつのクリニックで受けていただける体制を整えています。

「動悸がするけど、内科と循環器内科どっちに行けばいい?」「胸の痛みがあるけど、まず内科でいいのかな?」「息切れが気になるけど、何科を受診すればいいか分からない」。こうした不安を抱えたまま、受診をためらっている方は少なくありません。実際に当院を受診された方からも、「もっと早く循環器内科を知っていればよかった」というお声をいただくことがあります。

内科と循環器内科は、どちらも体の内側の病気を診る診療科ですが、専門とする領域や検査の内容には明確な違いがあります。この記事では、循環器専門医の立場から、内科と循環器内科の違いをわかりやすく解説し、症状に応じた適切な受診先の選び方をお伝えします。

内科とは?

内科は、体の内側に生じるさまざまな病気を幅広く診療する科です。「かかりつけ医」として、風邪やインフルエンザ、胃腸の不調、頭痛、花粉症、生活習慣病の管理など、日常的な体調不良から慢性疾患まで、全身を総合的に診察します。

特定の臓器に限定せず幅広い症状を受け付けるため、「体調が悪いけど、どこに行けばいいか分からない」というときの最初の窓口としても適しています。診察の結果、専門的な検査や治療が必要と判断された場合には、循環器内科や消化器内科など、それぞれの専門科へ紹介されることもあります。

循環器内科とは?

循環器内科は、心臓と血管に関する病気を専門的に診療する科です。高血圧、不整脈、狭心症、心筋梗塞、心不全、弁膜症、動脈硬化など、循環器系の疾患に対して専門的な検査と治療を行います。

一般的な内科と大きく異なるのは、心電図や心臓超音波検査(心エコー)、ホルター心電図、ABI検査(手足の血圧を測定して動脈硬化の程度を評価する検査)などの専門的な検査機器を用いて、心臓や血管の状態を詳しく調べられる点です。循環器専門医は、これらの検査結果をもとに的確な診断を行い、薬物療法や生活指導を通じて治療を進めます。

「胸が痛い」「動悸がする」「息切れがひどい」「血圧が下がらない」といった症状がある方は、循環器内科への受診をおすすめします。

内科と循環器内科の違いをわかりやすく比較

内科と循環器内科は、同じ「内科系」の診療科ですが、対象とする領域や行える検査が異なります。以下の表で両者の違いを整理します。

項目 内科 循環器内科
診療範囲 全身の内臓疾患を幅広く診療 心臓・血管の疾患に特化して診療
専門性 総合的・全般的な診療(かかりつけ医) 循環器専門医による高い専門性
対象疾患 風邪、胃腸炎、糖尿病、脂質異常症、花粉症など 高血圧、不整脈、狭心症、心筋梗塞、心不全、弁膜症など
主な検査 血液検査、尿検査、レントゲン、一般的な心電図など 心電図、心臓超音波(心エコー)、ホルター心電図、ABI検査など
向いている症状 発熱、倦怠感、腹痛、食欲不振など全身の不調 動悸、胸の痛み、息切れ、むくみ、めまい、血圧異常など

このように、体の不調が全身的なものであれば内科、心臓や血管に関わる症状であれば循環器内科が適しています。「内科と循環器内科、どっちに行けばいい?」と迷ったときは、上記の表を参考にしてみてください。

【症状別】内科と循環器内科どちらを受診すべき?

「この症状は内科? それとも循環器内科?」と迷われる方のために、よくある症状ごとに適した受診先の目安をご紹介します。

まず内科への相談がおすすめの症状

発熱、のどの痛み、咳、腹痛、下痢、食欲低下など、一般的な体調不良が中心の場合は、まず内科を受診するのが適切です。糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病の定期的な管理も、内科で対応することができます。

循環器内科の受診をおすすめする症状

以下のような症状がある場合は、循環器内科での専門的な検査をおすすめします。

  • 動悸が続く、脈が飛ぶ・速くなる
  • 胸の痛みや圧迫感がある
  • 階段の昇り降りや軽い運動で息切れがする
  • 血圧が高いと指摘された、または薬を飲んでも下がらない
  • 足がむくむ、体重が急に増えた
  • めまいやふらつき、失神したことがある
  • 健康診断で心電図の異常を指摘された

内科での治療で改善しにくい場合も、循環器内科へ

内科で治療を続けているものの、高血圧がなかなかコントロールできない、動悸や息切れが改善しない、むくみが引かないといった場合は、心臓や血管の問題が背景にある可能性があります。こうしたケースでは、循環器内科で専門的な検査を受けることで、原因がはっきりし、適切な治療につながることがあります。

「たぶん大丈夫だろう」と自己判断で様子をみるのではなく、気になる症状がある場合は早めに受診されることをおすすめします。

循環器内科を受診すべきサイン

心臓や血管の病気は、初期には自覚症状が乏しいことが多く、「気づいたときには進行していた」というケースも珍しくありません。以下のようなサインに心当たりがある方は、循環器内科での検査を検討してください。

自覚症状がある場合

  • 安静時や就寝中にも動悸を感じる
  • 胸の痛みが数分続き、自然に治まることがある
  • 以前はできていた運動や家事がつらくなった
  • 横になると息苦しく、上体を起こすと楽になる

自覚症状がなくても注意が必要な場合

  • ご家族に心筋梗塞や脳卒中の方がいる
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症と診断されている
  • 喫煙歴がある、または現在も喫煙中である
  • 健康診断で心電図異常や血圧高値を指摘された

リスク因子をお持ちの方は、症状がなくても一度循環器内科を受診しておくと安心です。早めの検査が、重大な病気の予防や早期発見につながります。

放置すると危険な循環器疾患

「そのうち良くなるだろう」と放置してしまうと、命に関わる重大な病気に進行する可能性があります。ここでは、循環器内科で早期に発見・治療することが重要な代表的な疾患をご紹介します。

狭心症

心臓に血液を送る冠動脈が狭くなり、一時的に心筋への血流が不足する病気です。運動時や緊張時に胸が締めつけられるような痛みや圧迫感が現れ、安静にすると治まるのが特徴です。放置すると心筋梗塞に進行するおそれがあるため、早期の受診が大切です。

心筋梗塞

冠動脈が完全に詰まり、心筋が壊死する病気です。突然の強い胸の痛みや冷汗、吐き気などが特徴で、発症した場合は迅速な治療が必要です。高血圧や動脈硬化がある方はリスクが高まります。

心不全

心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる状態です。息切れ、むくみ、疲れやすさなどの症状がみられますが、初期は「年齢のせいかもしれない」と見逃されがちです。放置すると徐々に悪化し、入院が必要になったり命の危険につながる場合もあります。

不整脈(心房細動など)

心臓のリズムが乱れる病気で、心室頻拍など早急に対応が必要な不整脈から、心房期外収縮など経過観察が可能な不整脈まで様々なものが含まれています。なかでも心房細動は脳梗塞の大きなリスク因子として知られています。動悸や脈の乱れを感じたら、早めに心電図検査を受けることが重要です。

心臓弁膜症

心臓の弁がうまく開閉しなくなり、血液の流れが妨げられる病気です。息切れや疲れやすさが徐々に進行し、心不全や失神など他の症状や病気へ進行する場合がありますが、初期は症状が目立たないことも多いです。健康診断で心雑音を指摘された場合は、心エコー検査で弁の状態を確認することをおすすめします。

動脈硬化・高血圧の放置によるリスク

高血圧は自覚症状がほとんどないまま動脈硬化を進行させ、心筋梗塞、脳卒中、心不全、腎臓病など、さまざまな合併症の原因になります。また、脂質異常症や糖尿病も動脈硬化を加速させるリスク因子です。健診で異常を指摘された場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

当院で行っている循環器内科の検査と治療

循環器内科では、専門的な検査で心臓や血管の状態を把握し、その結果をもとに治療を進めます。ここでは、南円山みんなの内科ハートクリニックで実際に行っている検査と治療についてご紹介します。

当院で対応している主な検査

心電図検査

心臓の電気的な活動を記録し、不整脈や虚血性変化などを調べます。

心臓超音波検査(心エコー)

心臓の動きや弁の状態、心機能をリアルタイムで確認します。当院では、専門病院で経験を積んだ生理検査技師が担当しています。

ホルター心電図

自宅で最長2週間にわたり心電図を記録し、日常生活中の不整脈や症状を捉えます。

ABI検査

手足の血圧を同時に測定し、動脈硬化の程度を評価します。

胸部レントゲン検査

心臓の大きさや肺の状態を確認し、心不全などの異常がないかを調べます。

血液検査・尿検査

基本的な全身状態の評価を行います。

当院で行っている主な治療

薬物療法

高血圧、不整脈、心不全、狭心症、脂質異常症、糖尿病など、循環器疾患の多くは薬物療法が治療の基本となります。当院では循環器専門医が病状に応じて適切な薬剤を選択し、定期的な検査で効果を確認しながら治療を進めます。

生活習慣の改善指導(運動指導・栄養指導)

循環器疾患の治療や予防には、食事・運動などの生活習慣の改善が欠かせません。当院では管理栄養士による栄養指導が受けられ、減塩指導や栄養バランスの見直しなど、患者様の生活に合わせた具体的なアドバイスを行っています。運動指導については、理学療法士が心臓の状態に合わせた安全な運動メニューを提案します。

心臓リハビリテーション

心筋梗塞や心不全などの治療後に、再発予防と体力回復を目的として行う包括的なプログラムです。当院では院内に専用のリハビリテーション室を設けており、医師・看護師・理学療法士がチームで対応しています。詳しくは後述の「心臓リハビリテーションのご紹介」をご覧ください。

高血圧治療補助アプリ「CureApp HT」

当院では、保険適用で使える高血圧治療補助アプリ「CureApp HT」を導入しています。CureApp HTは、臨床試験で血圧を下げる効果が確認され、厚生労働省の承認を受けた治療用アプリです。スマートフォンを使って約6か月間、食事・運動・睡眠などの生活習慣改善に段階的に取り組み、日々の血圧データを医師と共有しながら治療を進めます。「薬だけに頼らない高血圧治療を考えたい」「生活改善を続けるのが難しい」と感じている方に適した治療法です。

▶ CureApp HTの詳細はこちら

専門病院との連携

入院での精査や手術(カテーテル治療など)が必要な場合は、札幌市内の循環器専門病院・総合病院と連携し、スムーズにご紹介いたします。退院後のフォローアップは当院で継続して対応します。

当院の診療の特徴

南円山みんなの内科ハートクリニックは、札幌市中央区南円山にある循環器内科・内科のクリニックです。「内科と循環器内科の違いが分からない」「どちらを受診すればいいか迷っている」という方にも安心してお越しいただけるよう、一般内科と循環器内科の両方に対応しています。

循環器専門医が直接診療

当院では、循環器専門医が診察を行います。一般的な内科の症状で受診された場合でも、心臓や血管に関わる所見がみられた際には、そのまま専門的な検査・診断へスムーズに移行できます。「まず内科で診てもらい、必要に応じて専門医へ」という流れが院内で完結するのが大きな特徴です。

心電図・心エコーなど専門検査を完備

心電図、心エコー、ホルター心電図、ABI検査など、循環器の精密検査に必要な設備を院内に備えています。気になる症状がある場合は、受診当日に検査を行い、迅速に診断につなげることが可能です。

高血圧・不整脈・心不全まで幅広く対応

高血圧や不整脈の管理から、心不全の外来フォローまで、幅広い循環器疾患に対応しています。生活習慣病(脂質異常症・糖尿病など)や睡眠時無呼吸症候群の管理にも対応しており、循環器疾患と関連の深い病気を総合的に診ることを大切にしています。

管理栄養士による食事・栄養指導

当院では管理栄養士による栄養指導が受けられます。高血圧や心不全の方に対して減塩指導や栄養バランスの見直しなど、日々の食生活に関する具体的なアドバイスを行っています。

心臓リハビリテーションのご紹介

心臓や血管の病気は、治療して終わりではありません。治療後の再発予防や体力の回復まで含めてケアすることが、長く健康に過ごすうえでとても大切です。

当院では、心筋梗塞・心不全・狭心症などの治療後の方を対象に、心臓リハビリテーション(心リハ)を実施しています。心臓リハビリは、運動療法・食事指導・生活習慣の見直し・心理的サポートを組み合わせた包括的なプログラムで、再入院リスクの低下や体力の回復、生活の質(QOL)の向上に効果が認められています。

院内に専用のリハビリテーション室を設けており、循環器専門医・看護師・理学療法士・管理栄養士がチームで対応しています。「治療後も再発が心配」「体力を取り戻したい」という方は、ぜひご相談ください。内科で経過を見守るだけでなく、再発予防まで考えたい方にこそ、心臓リハビリテーションを併設した循環器専門クリニックでのサポートをおすすめします。


▶ 心臓リハビリテーションの詳細はこちら

当院へのアクセス

南円山みんなの内科ハートクリニックは、札幌市中央区に位置し、公共交通機関でもお車でも通いやすいアクセス環境です。

公共交通機関をご利用の方

北海道中央バス「旭山公園通18丁目」バス停すぐ

札幌市電「西線9条旭山公園通」駅より徒歩約5分

札幌市営地下鉄 東西線「西18丁目」駅より徒歩約14分

札幌市営地下鉄 東西線「円山公園」駅より徒歩約20分

お車でお越しの方

クリニック専用駐車場(18台分)をご用意しています。札幌市中央区だけでなく、豊平区・西区・南区など札幌市全域から多くの患者さまにご来院いただいています。

札幌市で内科と循環器内科の受診先に迷ったら

動悸、胸の痛み、息切れ、高血圧、不整脈。こうした症状は、早めに循環器内科を受診することで、心筋梗塞や心不全といった重大な病気の早期発見・早期治療につながります。

「内科で様子を見ているだけでいいのか」「循環器専門医に診てもらうべきなのか」「このまま放置して大丈夫なのか」。そうした疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

札幌市中央区で内科と循環器内科どちらを受診すべきか迷われたら、南円山みんなの内科ハートクリニックへご相談ください。循環器専門医を中心としたチームが、検査から治療、再発予防まで一貫してサポートいたします。

南円山みんなの内科ハートクリニック 院長 小浪 佑太

資格

認定内科医
総合内科専門医
循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
ACLS-EP; Advanced Cardiovascular Life Support for Experienced Provider

所属学会

日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本心臓リハビリテーション学会

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