MEDICAL COLUMN
医療コラム


「喉が渇く」「疲れやすい」は糖尿病の初期症状?放置によるリスクと治療法
こんにちは。札幌市中央区南円山にある「南円山みんなの内科ハートクリニック」院長の小浪佑太です。
「最近、喉が渇きやすい」
「疲れが取れない」
「家族に糖尿病の人がいるから心配…」
もし、このようなお体のサインに心当たりがあるなら、それはもしかしたら「糖尿病」かもしれません。糖尿病は、私たちの心臓や全身の健康に深く関わる大切な病気です。当院では、地域の皆さまが安心して健康的な毎日を送れるよう、糖尿病の早期発見から適切な管理まで、優しく丁寧にサポートしています。
糖尿病とは?原因と種類をわかりやすく解説
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が高い状態が続く病気の総称です。これは、血糖値を調節するインスリンというホルモンが、体内で十分に分泌されなかったり、うまく作用しなくなったりすることで起こります。
主な糖尿病の種類は以下の通りです。
- 1型糖尿病
自己免疫反応などによりインスリンを分泌する細胞が破壊され、インスリンがほとんど作られなくなるタイプです。 - 2型糖尿病
インスリンの分泌量が不足したり、インスリンが効きにくくなったりすることで起こるタイプで、生活習慣や遺伝的要因が大きく関わるとされています。 - 妊娠糖尿病
妊娠中に初めて発見される、血糖値が高い状態を指します。
糖尿病の発症には、不規則な食事や運動不足といった生活習慣、遺伝的要因、そして加齢など、様々な要素が複雑に絡み合っています。特に、喫煙は冠動脈疾患の強力な危険因子として挙げられており、糖尿病を合併する患者さんでは心臓病のリスクが高まります。
糖尿病の主な症状|初期症状から進行した場合まで
糖尿病の症状は、患者様によって大きく異なります。初期の段階では、ご自身ではほとんど気づかないことも少なくありません。しかし、病気が進行すると、以下のようなサインが現れることがあります。
- 喉の渇き、多尿
血糖値が高いと、体は水分を多く排出させようとするため、喉が渇き、尿の量が増えます。 - 体重減少、疲れやすさ
体がブドウ糖をエネルギーとして効率よく利用できず、代わりに筋肉や脂肪を分解するため、体重が減少し、だるさや疲れを感じやすくなります。
これらの症状は、糖尿病以外の病気でも起こる可能性があります。そのため、もし心当たりがある場合は、早期に内科・循環器内科を受診し、適切な検査を受けることが非常に大切です。
糖尿病の診断方法|血糖値・HbA1c・ブドウ糖負荷試験
南円山みんなの内科ハートクリニックでは、糖尿病の正確な診断のために、以下の検査を組み合わせて行います。
- 血糖値検査
血液中のブドウ糖の濃度を測定します。 - HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)測定
過去1〜2ヶ月間の平均的な血糖コントロールの状態を示す指標です。
当院では、これらの検査に加えて、血液・尿検査を外部の検査センターと連携して即日で行い、迅速に結果を確認できます。また、心電図検査、24時間から最長2週間まで自宅で記録するホルター心電図、心臓エコーを含む各種超音波検査、手足の血圧を測定し動脈硬化の程度を判断するABI検査など、心臓や血管の状態を詳しく評価する検査も行っています。必要に応じて、近隣の専門病院と連携し、冠動脈CTや心臓MRIなどの精密検査もご案内し、包括的な診断に努めます。
糖尿病の治療法|食事・運動・薬物療法まで総合解説
糖尿病の治療は、患者様お一人おひとりの病状、生活スタイル、基礎疾患の有無などを総合的に考慮して決定されます。治療の基本は、生活習慣の改善と、継続的な自己管理です。
- 食事療法
減塩・低脂肪を意識し、魚や野菜を多く取り入れたバランスの取れた食事が推奨されます。適切なエネルギー摂取量を維持し、適正体重を保つことが大切です。 - 運動療法
無理のない範囲で有酸素運動を中心に継続することが推奨されます。当院では、専門病院で経験を積んだリハビリテーション技師が担当する心臓リハビリテーションを積極的に行っています。心臓リハビリテーションは、体力や筋力、バランス能力の向上に役立ち、心臓のポンプ機能を強化し、冠動脈の血流を良くすることで心臓への負担を軽減します。これにより、息切れやむくみ症状の軽減につながります。さらに、心不全増悪による再入院や心筋梗塞の再発を予防し、寿命を延ばす効果も科学的に証明されています。運動中は心電図を確認しながら常に安全に配慮し、医師、看護師、理学療法士などの多職種が連携してサポートいたします。 - 薬物療法
症状が強い場合や合併症のリスクが高い場合には、経口薬やインスリン注射などの薬物治療が行われます。高血圧や脂質異常症など、他の危険因子を伴う場合は、これらの適切な薬物治療も冠動脈疾患の予防上重要です。
糖尿病を放置するとどうなる?三大合併症とリスク
糖尿病を放置すると、全身の様々な臓器に影響が及び、深刻な合併症のリスクが高まります。特に、「三大合併症」と呼ばれる以下の病気には注意が必要です。
- 糖尿病性網膜症
目の網膜の血管が傷つき、視力低下や最悪の場合失明に至ることがあります。 - 糖尿病性腎症
腎臓の機能が徐々に低下し、最終的には透析が必要になることもあります。 - 糖尿病性神経障害
手足のしびれや痛み、自律神経の異常など、様々な神経の症状を引き起こします。
さらに、糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞といった、命に関わる心臓血管疾患の非常に重要な危険因子です。糖尿病の状態が長く続くと、血管の動脈硬化が進行し、末梢動脈疾患(下肢閉塞性動脈硬化症)を発症することもあります。
糖尿病予防のための生活習慣改善ポイント
糖尿病の発症を予防し、既に診断されている場合もその進行を抑えるためには、健康的な生活習慣を若い頃から心がけることが非常に重要です。
- バランスの取れた食事
塩分やカロリーを控えめにし、魚や野菜を多く取り入れたバランスの良い食生活が推奨されます。 - 適度な運動
規則的な有酸素運動は、心臓の健康を改善し、動脈硬化の予防にもつながります。 - 禁煙・節酒
喫煙は冠攣縮性狭心症の重要な危険因子であり、禁煙は発作予防のために非常に重要です。また、過度な飲酒も心臓に負担をかけるため控えましょう。 - ストレス管理と十分な睡眠
ストレスや疲労は自律神経のバランスを乱し、不整脈を誘発することがあるため、心臓の健康のためにも、リラックスできる時間を作り、規則正しい睡眠をとることが大切です。
南円山みんなの内科ハートクリニックで受けられる糖尿病サポート
当院では、患者様が安心して糖尿病と向き合い、心臓を含む全身の健康を守れるよう、きめ細やかなサポート体制を整えています。
- 早期発見と定期検査
血液検査や尿検査はもちろんのこと、心電図検査、心臓超音波検査(心エコー)、ホルター心電図、ABI検査など、最新の医療機器を用いた検査体制を完備しています。これにより、糖尿病だけでなく、心臓や血管への影響もしっかりと評価し、合併症の早期発見に努めます。 - 個別化された生活指導
患者様お一人おひとりの生活スタイルや健康状態に合わせた、食事と運動に関する具体的なアドバイスを提供いたします。食事療法においては、管理栄養士による予約制の栄養指導をご利用いただけます。ここでは、減塩・低脂肪を意識したバランスの取れた食事など、お一人おひとりに合わせたきめ細やかなアドバイスを行います。また、運動療法に関しては、心臓リハビリテーション専門の理学療法士も在籍しており、個別の運動プログラムを通じて身体機能の向上をサポートします。 - 多職種連携と専門医療機関との連携
医師、看護師、理学療法士など経験豊富な医療スタッフがチーム医療として連携し、患者様の健康を支えます。より専門的な精査や治療(例えば、カテーテルアブレーションや心臓カテーテル検査など)が必要な場合には、近隣の循環器専門病院や総合病院と緊密に連携し、最適な医療を提供できるようご紹介いたします。
当院へのアクセス
南円山みんなの内科ハートクリニックは、札幌市中央区に位置し、公共交通機関でもお車でも通いやすいアクセス環境です。
公共交通機関をご利用の方
- 中央バス「旭山公園通18丁目」バス停の目の前
- 市電「西線9条旭山公園通」駅より徒歩約5分
- 地下鉄 東西線「西18丁目」駅より徒歩約14分
- 地下鉄 東西線「円山公園」駅より徒歩約20分
お車でお越しの方
クリニック専用駐車場(18台分)をご用意しています。お車での通院にも便利です。
もしかして糖尿病かも?と少しでも感じたら
糖尿病は、早期に気づき、適切な管理を行うことで、その進行を抑え、心臓を含む全身の健康を守ることができる病気です。不安を抱えず、まずは一歩を踏み出すことが大切です。当院は、地域に根差したクリニックとして、皆様の健康な毎日を支えるパートナーでありたいと願っています。
南円山みんなの内科ハートクリニック 院長 小浪 佑太
資格
認定内科医
総合内科専門医
循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
ACLS-EP; Advanced Cardiovascular Life Support for Experienced Provider
所属学会
日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本心臓リハビリテーション学会