MEDICAL COLUMN

医療コラム

2025.08.07

【札幌市】2025年4月より帯状疱疹ワクチンが定期接種に!65歳からの予防で安心な毎日を

こんにちは。札幌市中央区南円山にある「南円山みんなの内科ハートクリニック」院長の小浪佑太です。
「帯状疱疹」という病気をご存じでしょうか?名前は聞いたことがあっても、症状やリスク、予防方法について詳しく知らない方も多いかもしれません。
2025年4月1日から、帯状疱疹ワクチンが65歳の方などを対象に、定期接種として公費助成されることになりました。定期接種の対象となることで、これまでよりも接種を受けやすくなりました。
当院では、内科・循環器内科として、地域の皆さまの健康を幅広くサポートしています。今回は、帯状疱疹ワクチンについて、接種の種類や効果、副反応など、安心して検討いただけるような情報をお伝えします。

2025年4月からの定期接種対象者について

札幌市では、令和7年度(2025年度)から以下の年齢の方が定期接種の対象となり、助成が適用される予定です。

対象年齢 生年月日
65歳 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日
70歳 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日
75歳 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日
80歳 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日
85歳 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日
90歳 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日
95歳 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日
100歳以上 大正15年4月1日以前
60~64歳 HIVによる免疫障害など、特定条件あり

 

費用の目安について

札幌市における帯状疱疹ワクチンの費用助成後の自己負担額の目安は以下の通りです。

ワクチンの種類 助成後の自己負担額
生ワクチン 4,500円(1回接種)
シングリックス 10,800円/回(2回接種)

※上記は助成後の自己負担額の目安です。実際の費用や助成の内容は、お住まいの市町村によって異なる場合がありますので、必ず事前にご確認をお願いいたします。

帯状疱疹は高齢者に多い?帯状疱疹とはどんな病気か

「帯状疱疹」は、水ぼうそう(水痘)にかかった経験のある方なら、誰でも発症する可能性のある病気です。水ぼうそうが治った後も、その原因となる「水痘帯状疱疹ウイルス」は体内の神経節に潜伏し続けています。普段は免疫力によって抑えられていますが、加齢やストレス、病気などで免疫力が低下すると、このウイルスが再び活発になり、神経に沿って帯状に、時には激しい痛みを伴う水ぶくれや発疹が現れるのです。特に、70歳代で発症する方が最も多いと厚生労働省は報告しており、高齢になるほど注意が必要な病気です。「高齢になると帯状疱疹になりやすい」という話を聞いて、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

帯状疱疹後神経痛にご注意を

帯状疱疹の症状自体もつらいものですが、さらに注意していただきたいのが、合併症の一つである「帯状疱疹後神経痛」です。これは、皮膚の症状が治った後も、痛みが数ヶ月から数年にわたって残り、日常生活に大きな支障をきたすことがある、非常に厄介な神経の痛みです。このつらい痛みを予防するためにも、ワクチンの検討は非常に大切です。

帯状疱疹ワクチンは2種類

帯状疱疹ワクチンには、「生ワクチン」と「組換えワクチン」の2種類があります。どちらか1種類を接種することになりますが、それぞれ接種回数や方法、効果の持続期間、副反応などに違いがあります。

生ワクチンと組換えワクチン、それぞれの特徴です。

生ワクチン

・水痘ウイルスを弱毒化したものを使用
・皮下に1回接種します

組換えワクチン(シングリックス)

・ウイルスの成分の一部を使用した新しいタイプのワクチン
・2か月以上の間隔をあけて2回、筋肉内に接種します。※
※病気や治療で免疫機能が低下している方などは、医師の判断により接種間隔が1か月まで短縮される場合もあります。

帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛への効果持続期間を比較

いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症(帯状疱疹後神経痛)に対する予防効果が認められています。厚生労働省の資料によると、それぞれの効果の目安は以下の通りです。組換えワクチンは2回の接種が必要ですが、その分高い予防効果と長い持続期間が期待されます。

ワクチン 接種後1年時点 接種後5年時点 接種後10年時点
生ワクチン 6割程度の予防効果 4割程度の予防効果
組換えワクチン 9割以上の予防効果 9割程度の予防効果 7割程度の予防効果

また、合併症の一つである帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています

接種回数とスケジュールについて

生ワクチンは1回接種で完了します。一方、組換えワクチンは2回の接種が必要で、通常は1回目の接種から2ヶ月以上の間隔を空けて2回目を接種します。ただし、免疫機能が低下している方など、医師が必要と判断した場合は1ヶ月まで間隔を短縮できることがあります。 札幌市では、組換えワクチンを2回とも助成の対象とするには、1回目の接種を翌年1月までに受ける必要がある場合があります。ご自身の生活スタイルや健康状態、また接種期限などを考慮して、接種スケジュールを検討することが大切です。

ワクチンの安全性と主な副反応

ワクチン接種後には、体の中で免疫が作られる過程で、以下のような副反応が見られることがあります。これらの症状は多くの場合、一時的なものです。

生ワクチン・組換えワクチン共通の主な副反応

接種部位の痛み、赤み、腫れなど。これらは比較的多くの方に見られます。その他、筋肉痛、疲労、頭痛、発熱などが起こることもあります。

まれな副反応

・生ワクチンではアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎。
・組換えワクチンではショック、アナフィラキシー。

接種できない方・注意が必要な方

・ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
・発熱している方や、重篤な急性疾患にかかっている方
・生ワクチン希望の場合で、病気や治療により免疫機能が低下している方
・心臓、腎臓、肝臓、血液などの基礎疾患がある方
・これまでに予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
・けいれんを起こしたことがある方
・免疫不全と診断されている方、または近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・ワクチンの成分にアレルギーを起こすおそれのある方
・【生ワクチン希望】の場合は輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方(接種時期の調整が必要)
・【組換えワクチン希望】の場合は血小板減少症や凝固障害がある方、抗凝固療法を受けている方

ご自身の健康状態に不安がある場合は、必ず事前に医師にご相談ください。

どちらのワクチンを選べばいい?

「生ワクチンと組換えワクチン、どちらを選べばいいのだろう?」と迷われる方もいらっしゃるかと思います。それぞれのワクチンには特徴があり、接種される方の健康状態や期待する効果、費用、接種スケジュールによって最適な選択は異なります。当院では、お一人おひとりの患者様のお話をしっかりお伺いし、それぞれのワクチンのメリット・デメリットを丁寧に説明いたします。そして、皆さまにとって最も安心できる選択肢を一緒に考えてまいります。
「帯状疱疹は、痛みによって日々の生活の質を著しく低下させる可能性がある病気です。特に合併症の帯状疱疹後神経痛は、患者様だけでなく、ご家族にも大きな負担となることがあります。2025年度から定期接種の対象となることで、より多くの方にこのワクチンの恩恵を受けていただきたいと願っています。65歳前後の方やそのご家族の方で、帯状疱疹ワクチンについてご興味やご不安がある方は、どうかお気軽に当院へご相談ください。

アクセス

南円山みんなの内科ハートクリニックは、札幌市中央区に位置し、公共交通機関でもお車でも通いやすいアクセス環境です。

公共交通機関をご利用の方

  • 中央バス「旭山公園通18丁目」バス停の目の前
  • 市電「西線9条旭山公園通」駅より徒歩約5分
  • 地下鉄 東西線「西18丁目」駅より徒歩約14分
  • 地下鉄 東西線「円山公園」駅より徒歩約20分

お車でお越しの方

クリニック専用駐車場(18台分)をご用意しています。お車での通院にも便利です。

札幌市中央区で帯状疱疹ワクチンの接種をご希望の方へ

南円山みんなの内科ハートクリニックでは、帯状疱疹ワクチン(生ワクチン・組換えワクチン)の接種を行っております。
当院は札幌市中央区の南円山に位置し、円山公園駅や西18丁目駅からも徒歩圏内でアクセス可能です。
札幌市内や円山エリアで帯状疱疹の予防接種をご検討の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
ワクチンに関するご予約・お問い合わせは、お電話またはWEB予約フォームより承っております。

南円山みんなの内科ハートクリニック 院長 小浪 佑太

資格

認定内科医
総合内科専門医
循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
ACLS-EP; Advanced Cardiovascular Life Support for Experienced Provider

所属学会

日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本心臓リハビリテーション学会

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