MEDICAL COLUMN

医療コラム

2025.09.14

生活習慣病の基礎知識|原因・症状・予防と当院での診療について

こんにちは。南円山みんなの内科ハートクリニック院長の小浪佑太です。
「生活習慣病」という言葉は、私たちの健康を語る上でよく耳にするようになりました。しかし、「自分には関係ない」と感じていたり、「まだ大丈夫」と楽観視していたりする方もいらっしゃるかもしれません。皆さまの中には、健康診断で「血圧・血糖値・コレステロール」が高いと言われたり、何らかの異常を指摘され、漠然とした不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、生活習慣病とは何か、その原因や代表的な種類、そして当院での診療について、丁寧にご説明いたします。健康診断の結果が気になっている方、ご家族の健康が心配な方は、ぜひ最後までお読みください。

生活習慣病とは?

生活習慣病とは、日々の食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスといった生活習慣が深く関与して発症する病気の総称です。主な要因は暴飲暴食、脂肪分や塩分過多の食事、飲酒や喫煙、運動不足などが代表的です。生活習慣病は、自覚症状が現れるまで密かに進行するため注意が必要です。
糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの疾患が積み重なると、心臓病や脳卒中などの重篤な病気を引き起こす可能性が高くなりますが、適切な治療を受けることで、リスクを軽減することができます。もし自覚症状が無くても、生活習慣に心当たりがある場合は、どうぞ当院までご相談ください。当院では、生活習慣病を未然に防ぐための治療を行っております。

生活習慣病の主な原因

食生活の乱れ

現代の食生活は、高カロリー・高脂質・高塩分に偏りがちです。例えば、ファストフードや加工食品の摂取が多い、野菜不足、欠食やまとめ食いなども、生活習慣病のリスクを高めます。過剰な糖質や脂質の摂取は肥満や脂質異常症、塩分の摂りすぎは高血圧の原因となります。

運動不足

デスクワークの増加や交通手段の発達により、私たちの日常は身体を動かす機会が減っています。運動不足は、消費エネルギーの減少による肥満を招くだけでなく、血糖値や血圧のコントロールを悪化させ、心肺機能の低下にもつながります。例えば、末梢動脈疾患(LEAD)の患者さんにおいて、運動は非常に重要な治療法の一つとされています。

喫煙・飲酒習慣

喫煙は、心筋梗塞や脳卒中など、あらゆる循環器疾患の最大のリスク因子の一つです。血管を傷つけ、動脈硬化を促進し、血圧を上昇させます。また、過度な飲酒も、肝臓への負担だけでなく、血圧上昇や肥満、不整脈の原因となります。喫煙本数の増加は動脈硬化疾患の重症度と関連し、肢切断や死亡のリスクを増大させると報告されています。

ストレスと睡眠不足

慢性的なストレスは、自律神経の乱れを通じて血圧や血糖値に悪影響を及ぼし、心疾患のリスクを高めることが知られています。また、睡眠不足も、食欲を増進させるホルモンの分泌に影響を与え、肥満につながるほか、免疫力の低下や精神的な不調を引き起こす可能性があります。閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は高レニン血症や高血圧を引き起こし、心血管疾患のリスクを高めます。

代表的な生活習慣病の種類

糖尿病

血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が高い状態が続く病気です。血糖値やHbA1cの値が健康診断で指摘された場合、糖尿病予備群や糖尿病の可能性があります。糖尿病は血管を傷つけ、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病、失明など、全身の合併症を引き起こします。

高血圧

心臓から全身に血液を送り出す際の圧力が、常に高い状態にある病気です。高血圧は、虚血性心疾患、心不全、不整脈、大血管疾患や脳血管障害などのリスクとなります。特に自覚症状がないまま進行し、放置すると動脈硬化を促進し、心臓や脳に大きな負担をかけます。

脂質異常症

血液中のコレステロールや中性脂肪の量が異常な状態になる病気です。高LDLコレステロール、低HDLコレステロール、高トリグリセライドのいずれか、または複数が該当します。過剰な脂質は血管壁に蓄積し、動脈硬化を進行させます。

肥満症

体脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。肥満は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などのリスクを高めます。特に内臓脂肪型肥満は、複合的に病気を発症するリスクが非常に高く注意が必要です。

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)

生活習慣病の進行によって、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなったり、詰まったりする病気です。狭心症は胸の痛みを伴いますが、無症状のケースもあります。命に関わる重篤な疾患であり、生活習慣病の管理が極めて重要です。

脳血管疾患(脳卒中)

脳の血管が詰まったり破れたりする病気です。高血圧や脂質異常症、糖尿病が原因となり、手足の麻痺や言語障害など重い後遺症を残すことがあります。

生活習慣病は自覚症状が現れにくい

生活習慣病の多くは、病気がかなり進行するまで自覚症状が現れません。「健康診断で数値が高めと言われたけれど、特に不調がないから大丈夫」と思ってしまう方も少なくありません。しかし、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった代表的な生活習慣病は、症状が乏しいまま静かに進行していきます。
症状がないからといって安心はできず、その裏では血管が少しずつ傷つき、動脈硬化が確実に進行しています。その結果、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重大な疾患を突然引き起こす恐れがあります。健診で異常を指摘された場合は、症状がなくても放置せず、どうぞ当院までご相談ください。

こんな方は生活習慣病にご注意ください

年齢・健診結果

  • 40歳以上の方
  • 健康診断で異常を指摘された方

ご家族の健康状態

  • 家族に糖尿病・高血圧・脂質異常症・心臓病などの生活習慣病がある方

食事・生活リズム

  • 食事が不規則な方
  • 脂っこい/塩分の多い食事が多い方
  • 間食や甘い飲み物・お菓子をよく摂る方

運動習慣

  • 普段あまり運動をしない方
  • 休日は家で過ごすことが多い方
  • 1日の歩数が少ない方(7,000歩未満)

その他の生活習慣

  • 喫煙習慣がある方
  • お酒をよく飲む方
  • ストレスが多い/睡眠不足が続いている方

これらに当てはまる項目が多いほど、生活習慣病のリスクは高くなります。気になる点があれば、どうぞ当院までご相談ください。

普段の食事で気をつけたいこと

バランスの取れた食事

主食・主菜・副菜が揃った食事を心がけ、野菜や海藻類など食物繊維を積極的に摂りましょう。

塩分・糖質・脂質のコントロール

塩分

味の濃い食事は控え、加工食品や外食は注意しましょう。

糖質

主食は適量にし、甘い飲み物やお菓子は控えめにしましょう。

脂質

揚げ物や脂身は控え、魚に含まれる不飽和脂肪酸を取り入れましょう。

食物繊維を積極的に

野菜、きのこ、豆類、全粒穀物などは血糖値の上昇を抑えコレステロール低下に役立ちます。

管理栄養士による栄養指導

当院では管理栄養士による個別栄養指導を行っています。高血圧の減塩、糖尿病の血糖コントロール、脂質異常症の脂質管理、慢性腎臓病(CKD)に配慮したたんぱく・塩分調整など、検査値と生活スタイルに合わせて食事プランをご提案します。また、心臓リハビリテーションや栄養指導を受けている方には、月1回の体組成計測を実施し、体重・筋肉量・体脂肪率の変化を確認しながら継続的にサポートしています。

定期的な運動習慣を取り入れましょう

無理なく続けられる運動を日常生活に取り入れていきましょう。

有酸素運動

ウォーキングやジョギングなどを週150分以上。

筋力トレーニング

自宅でできるスクワットや腕立て伏せも効果的。

心臓リハビリテーション

心臓や血管に不安のある方には、医師や専門スタッフが安全にサポートする「心臓リハビリテーション」も有効です。当院には専用の心臓リハビリテーション室があり、循環器専門医の管理のもとで安心して運動療法を行っていただけます。体力向上や再発予防だけでなく、日常生活の質を高めることにもつながります。

▶ 詳しくはこちら(心臓リハビリテーションのページへ)

生活習慣病診療について

生活習慣病の治療は、生活習慣の見直しと必要に応じた薬物療法が基本となります。当院ではまず、現在の健康状態や生活習慣を丁寧にお伺いし、血液検査や心電図、心エコー検査などでリスクを評価します。そのうえで、食事や運動、禁煙や飲酒のコントロールなど、一人ひとりに合わせた改善プランをご提案いたします。

また、血糖値・血圧・脂質の数値が高い方やすでに動脈硬化の進行が疑われる方には、適切なお薬を組み合わせて治療を行います。当院は循環器専門医による診療を行っており、心筋梗塞や脳卒中といった合併症の予防を重視しています。

さらに、南円山みんなの内科ハートクリニックでは心臓リハビリテーションも導入しており、運動療法を通じて安全に体力をつけながら生活習慣病の改善・再発予防をサポートしています。

当院へのアクセス

南円山みんなの内科ハートクリニックは、札幌市中央区に位置し、公共交通機関でもお車でも通いやすいアクセス環境です。

公共交通機関をご利用の方

北海道中央バス「旭山公園通18丁目」バス停すぐ

札幌市電「西線9条旭山公園通」駅より徒歩約5分

札幌市営地下鉄 東西線「西18丁目」駅より徒歩約14分

札幌市営地下鉄 東西線「円山公園」駅より徒歩約20分

お車でお越しの方

クリニック専用駐車場(18台分)をご用意しています。札幌市中央区だけでなく、豊平区・西区・南区など札幌市全域から多くの患者さまにご来院いただいています。

札幌市で生活習慣病が気になる方へ

生活習慣病は「まだ症状がないから大丈夫」と思っている間に進行し、気づいたときには重大な病気につながる恐れがあります。定期的な健診で異常を指摘された方や、ご家族に生活習慣病のある方、ご自身の生活習慣に不安がある方は、ぜひ早めにご相談ください。
南円山みんなの内科ハートクリニックは、札幌市中央区南円山にあり、公共交通機関でもお車でも通いやすい環境です。専用駐車場を18台分ご用意しており、お車での通院にも便利です。
気になる数値や体調の変化がございましたら、どうぞお一人で悩まずに当院へお気軽にご相談ください。皆さまの健康と心臓・血管の安心を、循環器専門医である私たちがしっかりとサポートさせていただきます。

南円山みんなの内科ハートクリニック 院長 小浪 佑太

資格

認定内科医
総合内科専門医
循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
ACLS-EP; Advanced Cardiovascular Life Support for Experienced Provider

所属学会

日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本心臓リハビリテーション学会

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