MEDICAL COLUMN

医療コラム

2025.08.25

狭心症とは?胸の痛み・締め付け感|原因・症状・治療について

こんにちは。南円山みんなの内科ハートクリニック院長の小浪佑太です。
「最近、胸が締め付けられるような感じがする」「階段を上ると息切れがする」――もし、このような症状に心当たりがあるなら、それは狭心症かもしれません。狭心症は、心臓の健康に関わる病気です。今回は、狭心症について、その症状や原因、診断、治療法まで分かりやすくご説明いたします。

狭心症とは?心筋梗塞との違い

狭心症は、心臓の筋肉(心筋)に血液を送る冠動脈が、動脈硬化などで狭くなることで、心筋に必要な酸素や栄養が十分に行き渡らなくなる(虚血状態になる)病気を指します。この状態では、心臓が一時的に血液不足に陥り、様々な症状を引き起こします。
一方、心筋梗塞は、この冠動脈が完全に詰まってしまい、その先の心筋組織が壊死し、心臓の機能が低下した状態を指します。狭心症は、心筋梗塞の前段階とも言える病気です。

狭心症の主な症状

狭心症の症状は個人差がありますが、以下のような感覚が特徴的です。

胸の圧迫感・痛み

「胸が締め付けられる」「重苦しい」「何かを押しつけられているよう」といった表現が多く聞かれます。痛みは短い方で数秒、長い場合は数時間に及ぶ場合があり、痛みが長い場合は心筋梗塞に至ってしまっている可能性もあります。

息切れ

軽い運動でも息切れを感じたり、労作時に呼吸が苦しくなったりすることがあります。

放散痛

胸だけでなく、左腕や背中、首、あご、歯などに痛みや不快感が広がることもあります。これは、心臓の痛みが他の部位に伝わって感じる「放散痛」と呼ばれるものです。

これらの症状は、心臓への負担が増える特定の状況で現れやすい傾向があります。例えば、労作時(階段を上る、重い物を持つなど)、寒冷刺激を受けた時、精神的なストレスを感じた時などが挙げられます。特に夜間から早朝にかけて、安静時に症状が出現することもあります。

狭心症の種類

安定狭心症

労作時やストレス時に症状が現れ、安静にすると数分で治まるタイプです。症状が安定しているように見えても、動脈硬化が進行している可能性があり、注意が必要です。

不安定狭心症

症状が頻繁になったり、より短い労作で起きたり、安静時にも出現したりするタイプで、心筋梗塞へ移行するリスクが高い状態です。

冠攣縮性狭心症

冠動脈が一時的に痙攣して狭くなることで発作が起きるタイプです。労作時だけでなく、安静時や夜間・早朝に症状が出やすい特徴があります。

狭心症の原因

狭心症の最も大きな原因は、冠動脈の動脈硬化です。動脈硬化は、血管が硬くなり、狭くなる状態で、以下のような生活習慣や基礎疾患が進行を早めます。

  • 高血圧症
  • 脂質異常症 (高コレステロール血症など)
  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 加齢
  • ストレスや疲労
  • 過度な飲酒

これらの危険因子を適切に管理することで、冠動脈疾患の発症リスクを大幅に減らすことができます。

狭心症の診断方法

南円山みんなの内科ハートクリニックでは、狭心症の正確な診断のために様々な検査を実施しています。

心電図検査

安静時の心臓の電気的な異常を確認します。

ホルター心電図

頻度の少ない不整脈が疑われた場合に最長2週間までご自宅で心電図を記録し、日常の心臓の状態を詳しく調べます。

心臓超音波検査(心臓エコー)

心臓の動きや弁の状態、血流などをリアルタイムで確認し、心機能や心臓の構造的な異常を評価します。

血液検査・尿検査

心臓への負担を示すマーカーや、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの関連因子を評価します。

ABI検査

手足の血圧を測定し、動脈硬化の程度を判断します。

冠動脈CT

必要に応じて近隣の専門病院と連携し、冠動脈の動脈硬化性病変の有無や程度を詳しく評価します。

狭心症の治療

生活習慣の改善

喫煙、過度な飲酒を控え、バランスの取れた食事、適度な運動を取り入れ、適正体重を維持することが大切です。これらは病気の予防だけでなく、治療の土台となります。

薬物療法

以下のような薬剤を症状や状態に応じて使用します。

抗血小板薬

血栓(血液の塊)ができるのを防ぎ、心筋梗塞のリスクを減らします。

硝酸薬

冠動脈を広げ、心臓への血流を改善することで、胸の痛みなどの症状を和らげます。

Ca拮抗薬

冠動脈の痙攣を抑えたり、心臓の負担を減らしたりします。

その他

必要に応じてコレステロールを下げる薬や血圧を下げる薬なども併用されます。

カテーテル治療

薬物療法で効果が不十分な場合や、冠動脈の狭窄が重度の場合に検討されます。手首や足の付け根の動脈から細い管(カテーテル)を挿入し、バルーンやステントを使って冠動脈の狭くなった部分を広げます。外科手術に比べて体への負担が軽いという利点があります。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションは、運動療法、食事指導、服薬指導などを多職種(医師、看護師、理学療法士など)が連携して行う包括的なプログラムです。再入院や心筋梗塞の再発を予防し、寿命を延ばす効果が科学的に証明されています。また、体力や筋力、バランス能力の向上、心臓のポンプ機能強化、血流改善、息切れ軽減など、多くの効果が期待できます。当院では、専門病院で経験を積んだリハビリテーション技師と連携し、患者さん一人ひとりに合わせた運動や生活指導を提供しています。

狭心症を放置した場合のリスク

狭心症の症状を放置すると、動脈硬化がさらに進行し、心筋梗塞や重篤な不整脈、突然死につながる可能性があります。特に、症状が強く頻繁に起こる、長く続く、あるいは心臓に基礎疾患がある場合は、速やかに循環器内科を受診することが重要です。

当院へのアクセス

南円山みんなの内科ハートクリニックは、札幌市中央区に位置し、公共交通機関でもお車でも通いやすいアクセス環境です。

公共交通機関をご利用の方

北海道中央バス「旭山公園通18丁目」バス停すぐ

札幌市電「西線9条旭山公園通」駅より徒歩約5分

札幌市営地下鉄 東西線「西18丁目」駅より徒歩約14分

札幌市営地下鉄 東西線「円山公園」駅より徒歩約20分

お車でお越しの方

クリニック専用駐車場(18台分)をご用意しています。円山エリアだけでなく、豊平区・西区・南区など札幌市全域から多くの患者さまにご来院いただいています。

少しでも違和感があればご相談を

狭心症は、早期に発見し適切な治療を開始することで、症状をコントロールし、重篤な病気への進行を防ぐことができる病気です。
南円山みんなの内科ハートクリニックは、札幌市中央区南円山にあり、公共交通機関でもお車でも通いやすい環境です。専用駐車場を18台分ご用意しており、お車での通院にも便利です。
胸の違和感や息切れなど、気になる症状がございましたら、どうぞお一人で悩まず、お気軽にご相談ください。皆様の心臓の健康を、私たち専門医がしっかりとサポートさせていただきます。

南円山みんなの内科ハートクリニック 院長 小浪 佑太

資格

認定内科医
総合内科専門医
循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
ACLS-EP; Advanced Cardiovascular Life Support for Experienced Provider

所属学会

日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本心臓リハビリテーション学会

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